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ベトナムは2026年を概ね堅調なマクロ経済環境のもとで迎えました。製造業の拡大基調や過去5年で最高水準となる1月のFDI実行額、貿易総額の増加が見られた一方、生産投入材の増加により一時的な貿易赤字となりました。テト関連の消費圧力にもかかわらずインフレは抑制され、国際観光客数は月次で過去最高を記録し、サービス部門の回復を支えています。
もっとも、外部機関が6~8%成長を見込む中、政府は10%成長を目標としており、その達成には政策実行力の強化と構造高度化が不可欠です。今後は公共投資の継続的な執行を軸に、インフラ整備や投資環境の改善を進めるとともに、ホーチミン市での国際金融センター(IFC)設立、半導体・先端製造分野の強化などを通じて、生産性・付加価値主導型の成長への移行が図られています。
本号の「Vietnam Economic News Insight & Recap」では、ベトナムの経済見通しを形作る主要な動向を以下の観点から考察します:
- 2025年の公共投資実行額、過去5年で最高水準を記録
- AMRO、2026年のベトナム経済成長率予測を7.6%に引き上げ
- 2026年初のベトナムFDI動向は強弱入り混じる展開
本レポートが、ベトナムが変化する世界情勢に適応しつつ、成長目標の達成に向けて進むための一助となれば幸いです。